2013年7月30日火曜日

消費税率を上げると税収が下がるのか(池田信夫) - BLOGOS(ブロゴス)

「消費税率を上げると景気が悪くなって全体の税収が減る」という話だが、これは小学生なみのナンセンスだ。

の小学生のリンク先の、増税すると税収が減るって本当? / アゴラ - ライブドアブログ

図のように税率を横軸に、税収を縦軸にとると、税率を0から上げてゆくと税収は上がりますが、税率が100%になると、稼いだお金が全部取られるので誰も働かなくなり、税収は0になります。

図: ラッファーカーブ

だからその中間に税収を最大化する最適税率T*があるはず

で見つけた疑問いろいろ。

「税率を0から引き上げてゆくと税収は上がりますが、税率が100%になると、稼いだお金が全部とられるので誰も働かなくなり、税収は0になります。」という点について。

誰も働かなくなる(働かない)という状況(社会が成り立つという状況?)を認めている。ということは、誰も働かないと仮定した場合、「税率を引き上げてゆくと税収は上がりますが」というところが矛盾。税率引き上げても税収は0。

ということで、税率が100%以外のどの税率か(あるいは100%以外の全ての税率)では、働く人は1人以上はいると仮定を加えれ上記の矛盾も起こらないので、この仮定を加える。(多分書いてないだけで、そういう仮定を最初からしてるだろうけど一応。あと、「逆に税率が100%になると稼いだお金が全部取られるので誰も働かなくなり」という仮定も、「いや、私は100%でも働く!」って人がいればこの仮定も崩れるけど、とりあえずはそういう人はいないということで。)

ということで、「その中間に税収を最大化する最適税率T*がある」は、0%より大きく、100%未満の間に最適税率T*があるってことになるけど、次に引っかかったこと。

最適税率T*が存在し、かつそれが1つだけかどうかということ。

記事の図、ラッファーカーブが、本当に図のように弧を描くのかということ。(注: 左右対称の弧を描くかということではなく、弧を描くのかどうかという点。)

例えば以下のような図なら最適税率T*の存在が1つになる。(弧だけじゃなくて、直線もあるけど。)ちなみに、「論理的にはT*は存在するのですが、それはかなり極端に高い税率」というのは、おそらく左下の様なカーブになるってことだと思う。

最適税率T*の存在が1つじゃない場合は、誰も働かないという仮定の場合は1つじゃないし、図が以下のようになる場合にも1つとは限らなくなってくる。(左上の図では最適税率T*は沢山ある。右上の図では最適税率T*は2つ。下の2つに至っては、(100%以外で考えると)最適税率T*は存在しないことに。(税率を上げれば上げる程(100%に近づける程)、税収は上がっていく。左下のは増加の割合は急速に、右下のは途中から増加の割合は減速してく。ただ、この辺の話になると、(数学の)極限の話になっちゃうから、こども版とはいえなくなるかもしれないけど。><w)

ということで、本当のラッファーカーブがどんな曲線なのか分からない限りは、最適税率T*も分からないんじゃないかなぁと思ったりしました。

(経済の話というより、単純に数学の話として読み流してたら、なんとなく引っかかって気になったことなので、経済学の知識がしっかりとあれば、特に引っかかったり、疑問に思うような話ではないのかも。あと、この記事での論理(というほど厳密に考えてないけど><)もざっくり感じたことを、ざっくり書いただけなので、この投稿自体にも矛盾があったりするかもです。m(_ _)m )

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